キャリアアップ助成金・正社員化コースの5%以上の昇給とは?

5%以上の昇給が要件に

キャリアアップ助成金・正社員化コースに、平成30年4月から正社員登用時に5%以上の昇給があらたな要件として付け加えられました。

<手引きの記載>
正規雇用等へ転換した際、
転換前の6ヶ月と転換後の6ヶ月の賃金を比較して5%以上増額していること

本来は正社員であるにも関わらず、非正規社員であったかのように労働条件通知書や雇用契約書、をさかのぼって整え、その後に正社員登用したものとして助成金を申請したとして問題となったケースもあるようで、遡及防止のために設けられた要件かと思われます。

キャリアアップ助成金 正社員化コースの内容

キャリアアップ助成金、正社員化コースとは、入社3年未満で6ヶ月以上雇用している非正規社員を正社員登用することで受け取れる助成金で、1人あたり57万円を受け取ることが出来ます。

※無期雇用転換の場合は、半額の28.5万円です。
※生産性の向上が認められる場合、助成金額は1.2倍となります。

では、5%以上の増額とは具体的にはどのようなことを言うのでしょうか?

5%以上の増額とは?

5%「以上」ですから5%丁度の昇給でも問題ありません。

この5%の昇給には、賞与も含んで計算しても問題ありません。
ただし、賞与を含んで計算する場合、賞与が具体的に就業規則や労働協約に規定されている必要があります。
「●月●日に支給する」など、支給時期を明確にする、支給対象者を明確にしておく、ということが必要です。

しっかりと支給時期や支給対象者が明確に規定されていれば、毎月の給与で5%以上昇給していなくても、毎月の給与+賞与で5%昇給していれば問題ありません。

5%以上昇給の具体例

賞与を含めて5%昇給しているかを確認する場合、具体的には次のような方法で確認します。
〔正社員登用後6ヶ月の給与合計(+賞与)と登用前6ヶ月の給与合計の差額〕÷登用前6ヶ月の給与総額≧5%

例えば、
月給20万円の契約社員を正社員登用し、月給はそのままで賞与20万円を支給する場合、賞与を含めて5%を超えていれば問題ありません。。
正社員登用後の給与総額は賞与を含めると140万円です。
登用前の総額は120万円ですから、差額は20万円となります。
20万円を登用前の総額120万円で割ると約16%となりますので、5%以上の増額となり問題ありません。

残業代や通勤手当は除く

5%昇給には、具体的に規程された賞与は含めて算出することができますが、残業代は除いて算出します。毎月一定の残業があったとみなして固定の残業代を支払う固定残業代も除いて算出します。
また、通勤手当も除きます
営業成績に応じて支払う歩合給も除くものとされています。

最後に

キャリアアップ正社員化コースには、正社員登用時に5%以上の昇給があらたな要件として付け加えられましたが、毎年20人まで取組むことができ、採用に力を入れている経営者には非常に活用しやすい助成金です。
是非、キャリアアップ助成金正社員化コースを上手に活用してみてください。

キャリアップ助成金・正社員化コースについては、助成金活用ガイド(ウィズアス社労士法人)までお気軽にお問い合わせください。